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ポートフォリオで損したときどうすればいいですか?落ち着いて見直す手順

「ポートフォリオで損したときどうすればいいですか」――投資を始めたばかりの方から、いちばん多く聞かれる質問のひとつです。画面に赤い数字が並ぶと、心臓がきゅっとなりますよね。「やっぱり自分には向いていないのかな」「今すぐ売ったほうがいいのかな」と、頭の中がぐるぐるしてしまう気持ち、とてもよく分かります。でも、まず深呼吸をしてみてください。損が出ること自体は、投資をしている人なら誰もが通る道です。大切なのは「そのあと、どう動くか」だけなのです。この記事では、ポートフォリオで損したときどうすればいいか、あわてず一歩ずつ見直していく手順を、となりで一緒に考えるようなつもりでお話ししていきます。

まずは「なぜ不安なのか」を切り分けてみる

損失が出たときの不安は、実はいくつかの種類が混ざっています。それをほどいてあげるだけで、気持ちはずいぶん落ち着きます。たとえば、こんなふうに分けて考えてみましょう。

  • 金額そのものへの不安:「いくら減ったのか」を見て怖くなっているパターン。
  • 先が見えない不安:「これからもっと下がるのでは」という未来への心配。
  • 自分への不安:「選び方を間違えたのかも」と、自分を責めてしまうパターン。

多くの場合、いちばん心をざわつかせているのは、最後の「自分への不安」だったりします。でも、相場が動くのはあなたのせいではありません。天気が変わるのと同じで、上がる日もあれば下がる日もある。まずは「今、自分はどのタイプの不安を感じているんだろう」と、ひとつずつ名前をつけてあげることから始めてみてください。

次に、ポートフォリオを「健康診断」してみる

気持ちが少し落ち着いたら、今度は冷静に中身を見ていきます。これは、体の調子が悪いときに健康診断を受けるのと似ています。やみくもに薬を飲むのではなく、まず原因を調べるイメージです。チェックする順番は、次の表のように整理すると分かりやすいです。

見るポイント 確認すること
損の大きさ 全体の何%くらい減ったのか。金額より割合で見る。
偏り 同じ業種や同じ国に集中していないか。
下がった理由 市場全体が下げたのか、その銘柄だけの問題か。
当初の目的 そもそも何年後を目指して買ったものか。

たとえば、市場全体が下がっているだけなら、それは一時的な「波」であることが多いです。一方で、ひとつの銘柄に資産が偏りすぎていたなら、それは見直しのサインかもしれません。ここで大事なのは、犯人探しではなく「次に活かすための気づき」を探す姿勢です。

「含み損」と「確定した損」は別物

もうひとつ覚えておきたいのが、まだ売っていない状態の損(含み損)と、実際に売って確定した損は、まったく意味がちがうということです。含み損は、たとえるなら「まだ料理を出していない下ごしらえの段階」。これから味が変わる可能性が残っています。あわてて売って損を確定させる前に、本当に今その必要があるのかを、もう一度考えてみる価値はあります。

では、ポートフォリオで損したときどうすればいい?具体的な動き方

診断ができたら、いよいよ対処です。といっても、特別なことをする必要はありません。次のような落ち着いた選択肢を、状況に合わせて選んでいきます。

  1. 何もせず様子を見る:長期で持つつもりのものなら、あえて動かないのも立派な判断です。
  2. 少しずつ買い増す:価格が下がった分、同じ金額でも多く買える場面があります。ただし無理のない範囲で。
  3. 偏りを整える:一部を売って、別の資産に分け直し、バランスを取り戻す。
  4. いったん離れて休む:心が疲れているときは、画面を閉じて一日おくのも大切なケアです。

このとき注意したいのは、「損を取り返したい」という気持ちだけで、よく分からないものに一気にお金を入れてしまうことです。焦りからの大きな勝負は、さらに不安を大きくしがちです。あくまで自分のペースで、生活に響かない金額の中で考えていきましょう。

同じ不安をくり返さないための小さな習慣

最後に、これから先、損が出てもあわてないための習慣をいくつかご紹介します。どれも今日から始められる、ささやかなものばかりです。

  • 買うときに「何年後のためのお金か」をメモしておく。
  • 損が出ても困らない金額だけで始める。
  • 毎日ではなく、週に一度くらいの頻度で口座を見る。
  • 「下がったときにどうするか」を、買う前に決めておく。

特におすすめなのが、いちばん最後の「買う前にルールを決めておく」ことです。下がってから考えると、どうしても感情が入ってしまいます。でも、おだやかな気持ちのときに「○%下がったら一度見直す」と決めておけば、いざというときに自分を助けてくれます。ポートフォリオで損したときどうすればいいか、その答えは「あわてず、決めておいたとおりに動く」ことに、少しずつ近づいていくはずです。損は、こわいものではなく、投資とつきあっていくための学びの一部。今回の経験を、次の一歩のヒントに変えていきましょう。

※投資は自己責任です。本記事は情報提供であり投資助言ではありません。

※本記事は情報提供を目的としており、特定の取引・業者を推奨するものではありません。投資判断は最終的にご自身の責任でお願いいたします。
田中 誠一郎
この記事の執筆者
田中 誠一郎
FP2級 証券外務員一種 元・証券会社15年
元・大手証券会社に15年勤務後、独立。FP2級・証券外務員1種保有。バイナリーオプション・FX・資産運用を中心に、入門者向けの解説記事を多数執筆。「難しい金融知識をわかりやすく」をモットーに活動中。

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