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教育資金の税金と確定申告の基本

お子さんの進学を考え始めると、「教育資金にも税金ってかかるの?」と不安になりますよね。学資保険や祖父母からの援助、つみたてで増やしたお金など、教育資金の準備方法はさまざまです。じつは、その準備の方法によって税金のかかり方がまったく違うのです。この記事では、教育資金の税金の全体像を、入門者の方にもイメージしやすいようにかみくだいて整理していきます。難しい用語も出てきますが、ひとつずつ確認していけば大丈夫です。読み終えるころには、自分の準備方法にどんな税金が関わるのか、ざっくりと地図が描けるようになっているはずです。

教育資金の税金は「もらう時」と「増やした時」に分かれる

教育資金の税金を理解するコツは、お金を「もらう場面」と「自分で増やす場面」を分けて考えることです。たとえるなら、税金は通る道によって料金所の種類が変わる高速道路のようなもの。同じ目的地(教育費)でも、入り口が贈与なのか運用益なのかで、かかる税金の名前が変わります。ここを混同してしまうと、「自分は申告が必要なのか不要なのか」が見えなくなってしまいます。

お金の入り口 かかる可能性のある税金 ざっくりした特徴
祖父母などからの援助 贈与税 年110万円の非課税枠あり
学資保険の満期金 所得税(一時所得) 受取額から払込額を引いて計算
つみたてや投資の利益 所得税・住民税(約20%) 利益部分に課税

このように、同じ「教育資金」でも入り口次第で扱いが変わります。まずは自分のケースがどこに当てはまるかを見極めることが第一歩です。複数のルートを併用している場合は、それぞれを分けて考えると整理しやすくなります。

贈与でもらう教育資金の考え方

祖父母から孫の学費を出してもらうケースは多いですが、ここで気になるのが贈与税です。ただし、贈与税には年間110万円の基礎控除があります。たとえば1年間に祖父母から100万円を受け取った場合、110万円の枠内なので原則として贈与税はかかりません。一方で、1年間に200万円をまとめてもらうと、110万円を超えた90万円が課税対象として計算されます。同じ総額でも、何年かに分けて受け取ると枠を毎年使えるため、結果として負担が変わってくることもあります。

また、扶養義務のある人が「必要な都度」支払う教育費(入学金や授業料など)は、そもそも贈与税の対象外とされています。つまり、まとめて大金を渡すより、必要なタイミングで都度払ってもらうほうが税金の面ではシンプルになりやすい、と覚えておくとよいでしょう。家族間でお金のやり取りをするときは、いつ・いくら・何のために渡したかを記録しておくと、後で説明が必要になったときに安心です。

運用で増やした教育資金にかかる税金

近年は、教育資金を投資信託などで準備する方も増えました。この場合、利益(もうけ)に対して所得税と住民税を合わせて約20%がかかるのが基本です。たとえば10年かけて元本300万円が350万円に増えたとすると、利益は50万円。この50万円に対して約20%、つまりおよそ10万円が税金の目安になります。元本の300万円そのものに課税されるわけではなく、あくまで増えた部分だけが対象だ、という点はぜひ押さえておきたいところです。

ただし、一定の非課税制度を使って運用している場合は、利益が出ても課税されない仕組みもあります。どの制度を使っているかによって結果が変わるため、自分の口座がどういう扱いなのかを一度確認しておくと安心です。「同じ50万円の利益でも、口座しだいで税金がゼロになることもある」と知っておくだけで、準備の仕方が変わってきます。

よくある質問(Q&A)

Q. 学資保険の満期金は必ず確定申告が必要ですか?
A. 受け取った満期金から払い込んだ保険料を引いた金額が一定額を超えるかどうかで変わります。少額であれば申告不要となるケースもあります。まずは利益がいくらかを計算するところから始めましょう。

Q. 親が自分の貯金から学費を払うのも税金がかかりますか?
A. 自分のお金で自分の子の学費を払うのは贈与ではないため、教育資金の税金として特別に課税されることは基本的にありません。安心して支払って大丈夫です。

Q. 複数の準備方法を併用していたら?
A. それぞれの入り口ごとに税金の扱いを確認します。贈与は贈与、運用益は運用益として分けて考えるのがコツです。

まとめ

教育資金の税金は、「もらう時」は贈与税、「増やした時」は所得税・住民税という大きな二本柱で考えると整理しやすくなります。必要な都度の支払いには贈与税がかかりにくいこと、運用益には約20%が目安になることを押さえておけば、慌てる場面は減るはずです。ご家庭の準備方法に合わせて、早めに全体像をつかんでおきましょう。記録を残し、わからない点は早めに確認する。この姿勢があれば、教育資金の税金は決して怖いものではありません。

※投資は自己責任です。本記事は情報提供であり投資助言ではありません。

※本記事は情報提供を目的としており、特定の取引・業者を推奨するものではありません。投資判断は最終的にご自身の責任でお願いいたします。
田中 誠一郎
この記事の執筆者
田中 誠一郎
FP2級 証券外務員一種 元・証券会社15年
元・大手証券会社に15年勤務後、独立。FP2級・証券外務員1種保有。バイナリーオプション・FX・資産運用を中心に、入門者向けの解説記事を多数執筆。「難しい金融知識をわかりやすく」をモットーに活動中。

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