「将来のお金、なんとなく不安だけど、何から手をつければいいか分からない」――そんな気持ち、ありませんか。テレビやSNSで「つみたてNISA」という言葉をよく耳にするものの、いざ調べると専門用語ばかりで尻込みしてしまう人も多いはずです。そこでこの記事では、つみたてNISAのメリットとデメリットを、買い物カゴに少しずつ食材を入れていくようなイメージで、やさしく整理してみます。良い面だけでなく注意したい面もフラットに並べるので、自分に合うかどうかをゆっくり判断してみてください。
そもそもつみたてNISAってどんな仕組み?
つみたてNISAは、毎月コツコツ一定額を積み立てて投資する人のための、税金がおトクになる箱のようなものです。ふだん投資で利益が出ると、その利益にはおよそ2割の税金がかかります。ところがこの箱の中で得た利益には、税金がかからない仕組みになっています。たとえるなら、普通のレジでは消費税がのるところ、この箱の中だけは「お会計そのまま」で持ち帰れるイメージです。
対象になるのは、国が一定の基準で選んだ投資信託が中心です。投資信託とは、たくさんの人からお金を集めて、専門家が世界中の会社の株などに分散して投資してくれる詰め合わせパックのようなもの。1本買うだけで自然と分散ができるので、初心者の最初の一歩として選ばれやすいわけです。
つみたてNISAのメリットとデメリットを並べてみる
つみたてNISAのメリットとデメリットは、表で見比べるといちばん腑に落ちます。下の表に、良い面と注意したい面をセットで整理しました。
| 項目 | メリット(良い面) | デメリット(注意したい面) |
| 税金 | 運用で出た利益が非課税になる | 損が出ても他の利益と相殺できない |
| 始めやすさ | 少額・自動積立でほったらかしOK | 商品が絞られ自由度はやや低い |
| 時間軸 | 長くコツコツ続けるほど力を発揮しやすい | 短期で増やしたい人には不向き |
| 値動き | 分散された商品が中心で値動きがゆるやか | 元本保証ではなく値下がりもある |
こうして見ると、つみたてNISAは「手軽さ」と「税のおトクさ」が大きな魅力である一方、すぐに結果を求める使い方とは相性が良くない、という性格がはっきりしてきます。
メリットをもう少しかみくだくと
いちばんの強みは、やはり利益に税金がかからない点です。たとえば長い時間をかけて利益が育ったとき、本来なら差し引かれるはずの税金ぶんが、まるごと自分の手元に残ります。小さな差に見えても、年月が積み重なると意外と効いてきます。
もう一つは、自動で積み立てられる気楽さです。一度設定すれば、あとは毎月決まった日に自動でコツコツ買ってくれます。買うタイミングに毎回悩まなくて済むので、相場のニュースに一喜一憂しがちな初心者でも、感情に振り回されにくくなります。お弁当の予約注文のように「考えなくても続く」のは、地味ですが大きな利点です。
デメリットも正直に知っておこう
一方で、つみたてNISAは元本が保証されているわけではありません。投資信託の中身は世界の株などなので、相場が下がれば一時的に評価額がマイナスになることもあります。「銀行預金のように減らない」ものではない、という点はしっかり押さえておきたいところです。
また、損が出たときに他の口座の利益と差し引きして税金を軽くする、といった調整ができないのも弱点です。さらに、選べる商品があらかじめ絞られているため、「あの個別株を買いたい」といった自由な攻め方には向きません。短期間でぐっと増やしたい人にとっては、もの足りなく感じるかもしれません。
加えて、いつでも自由に使えるという気軽さの裏で、つい途中でやめたくなる場面があるのも見落としがちな点です。相場が下がって評価額がマイナスになると、不安になって積立を止めたり売ってしまったりしがちですが、それでは長く続けて力を発揮するという、つみたてNISAの持ち味そのものを手放すことになります。続ける覚悟がいる、というのも一種のデメリットだと考えておくと安心です。
FX口座を安全に開設するための業者比較についてもっと深く知りたい方へ → こちらの記事が参考になります。
どんな人に向いている?
ここまでのメリットとデメリットをふまえると、つみたてNISAは次のような人と相性が良いといえます。
- まとまったお金はないけれど、毎月少しずつなら続けられる人
- 日々の値動きを細かくチェックするのが苦手で、ほったらかしたい人
- 5年10年と、長い目でじっくり育てる前提でいられる人
- まずは投資の雰囲気を、無理のない金額でつかみたい初心者
逆に、短期間で大きく増やしたい人や、自分で銘柄を選んで積極的に売買したい人には、物足りなさが残るかもしれません。大切なのは「自分の目的」と「続けられるペース」に合っているかどうかです。
まとめ
つみたてNISAのメリットとデメリットを整理すると、利益が非課税で手軽に続けられる反面、元本保証ではなく短期向きではない、という輪郭が見えてきます。万能の魔法ではありませんが、長くコツコツ型の人にとっては心強い相棒になり得る制度です。まずは仕組みを正しく理解し、自分の生活リズムに無理のない範囲で、できるところから検討してみてくださいね。
※投資は自己責任です。本記事は情報提供であり投資助言ではありません。