「つみたてNISAの確定申告のやり方が分からなくて不安……」という方は多いはず。確定申告と聞くと、書類の山や複雑な計算をイメージして身構えてしまいますよね。ところが、つみたてNISAに関しては、結論から言うと多くの場合で申告そのものが不要です。この記事では、なぜ不要なのか、そして例外的に手続きが必要になるケースの手順を、ステップで整理していきます。
ステップ0:そもそも申告は必要?を確認する
つみたてNISAの確定申告のやり方を考える前に、まず大前提を押さえましょう。つみたてNISA口座の中で出た利益は非課税です。税金がかからないということは、申告して納める税金もない、ということ。そのため、つみたてNISA内の売却益や分配金については、原則として確定申告は必要ありません。
例えるなら、「税金のかからないお小遣い」をもらうようなもの。受け取るのに役所への手続きはいらない、というイメージです。
ステップ1:例外にあたらないかチェック
では、なぜ「やり方」を知る必要があるのでしょうか。それは、つみたてNISA以外の取引が絡む場合や、別の控除を受けたい場合に申告が登場するからです。代表的なのは次のようなケースです。
| ケース | 申告の要否(目安) |
| つみたてNISA内の利益だけ | 原則 不要 |
| 課税口座でも利益が出た(特定口座・源泉徴収あり) | 原則 不要 |
| 課税口座(源泉徴収なし)で一定の利益 | 申告が必要な場合あり |
| 医療費控除やふるさと納税などを受けたい | その分の申告が必要 |
このように、申告が必要になるのは「つみたてNISA以外の理由」であることがほとんどです。
ステップ2:必要な場合の進め方
仮に申告が必要になった場合の流れも見ておきましょう。第一に、年間取引報告書など必要書類を金融機関のサイトから用意します。第二に、国税庁の「確定申告書等作成コーナー」など案内に沿って入力します。第三に、e-Tax(電子申告)や郵送・窓口で提出します。第四に、納付または還付を受けて完了です。つみたてNISA分は非課税なので、ここに含めないのがポイントです。
ステップ3:書類はどこで手に入る?
申告が必要になったとき、最初につまずきやすいのが「書類集め」です。とはいえ、難しく考える必要はありません。多くの金融機関では、その年の取引や損益をまとめた書類を、ログイン後のページからダウンロードできるようになっています。紙で郵送される場合もあります。
たとえるなら、一年間の家計簿を金融機関が代わりに作ってくれているようなもの。その数字を申告の画面に写していくだけ、というイメージです。つみたてNISAの取引はこの書類上でも非課税扱いとして区別されることが多く、課税対象の取引と混ざらないようになっています。どの数字を入力すればよいか迷ったら、書類の項目名と申告画面の案内を照らし合わせると、ぐっと分かりやすくなります。
あえて申告した方が得になることもある?
少し応用的な話として、課税口座での取引も合わせて行っている人の場合、あえて確定申告をすることで税金が戻ってくる(還付される)ケースもあります。たとえば、ある口座で利益、別の口座で損が出たときに、両方を合わせて計算し直すと、払いすぎた税金が戻ることがあるのです。
ただし、ここで大切なのは、つみたてNISAの損益はこの計算に混ぜられないという点です。非課税である代わりに、損が出ても他の利益と相殺できません。たとえるなら、つみたてNISAは「別会計のお財布」のようなもので、課税口座のお財布とはやり取りができない、と考えると整理しやすいでしょう。判断が難しい場合は、無理に自分だけで決めず、専門家に相談するのが安心です。
申告の時期と、慌てないための準備
確定申告には、毎年決まった時期があります。一般的には2月から3月にかけてが申告のシーズンです。つみたてNISAだけで投資をしている人は、この時期に特別な作業をする必要は原則ありませんが、課税口座を併用している人は、この期間を意識しておくと慌てずにすみます。
準備のコツは、年明けにあわてて書類を探さないこと。年末から年明けにかけて金融機関から届く案内をひとまとめにしておくと、いざ入力するときにスムーズです。たとえるなら、旅行の前日に荷物を一か所に集めておくようなもの。直前になって「あの書類はどこ?」と探し回らずに済みます。なお、つみたてNISA分はそもそも申告に含めないため、書類が届いても「これは非課税分だから入力しなくてよい」と落ち着いて仕分けできると安心です。
注意点
つみたてNISAの利益は非課税のため、損が出ても他の利益と相殺する「損益通算」には使えません。「申告すれば税金が戻るのでは」と考えて誤って含めないよう注意しましょう。判断に迷うときは、税務署や税理士など専門家へ相談すると安心です。
よくある質問(Q&A)
Q. 会社員でも申告は不要ですか?
A. つみたてNISA内の利益だけなら、原則として会社員でも申告は不要です。
Q. 何もしなくて本当に大丈夫?
A. はい。非課税の枠内であれば、特別な手続きはいりません。ただし他の所得がある場合はその分の確認をしましょう。
まとめ
つみたてNISAの確定申告のやり方は、「原則として申告は不要」と覚えておけば十分なことが多いです。申告が登場するのは、課税口座の利益や各種控除など、つみたてNISA以外の事情があるとき。その場合の手順もシンプルなので、落ち着いて一つずつ進めていきましょう。
※投資は自己責任です。本記事は情報提供であり投資助言ではありません。