「銀行にお金を預けても、利息はほとんどつかない…」。そんなふうに感じたことはありませんか。そこで最近、初心者の方からよく耳にするのが「高配当株って、預金代わりになるって本当?」という質問です。この記事では、高配当株とは何かを、できるだけやさしい言葉でお話ししていきます。むずかしい専門用語は、ひとつずつ身近なたとえに置きかえながら進めていきますね。
高配当株とは?まずは結論から
結論からお伝えすると、高配当株とは「持っているだけで受け取れるお金(配当金)が、ほかの株に比べて多めの会社の株」のことです。配当金というのは、会社が一年間がんばって稼いだ利益の一部を、株主さんに「いつもありがとう」とおすそ分けしてくれるお金のこと。そのおすそ分けが手厚い会社の株を、ざっくり「高配当株」と呼んでいます。
身近なたとえでいうと、果樹園を少しだけ持っているイメージが近いかもしれません。リンゴの木を一本買っておくと、毎年秋になると実がなって収穫できますよね。株を「木」、配当金を「毎年なる実」と考えると、高配当株は「実のなりがいい木」というわけです。木そのものの値段(株価)が上がるかどうかとは別に、毎年こつこつ実を受け取れる、という点がポイントです。
どれくらいで「高配当」と呼ぶの?
では、どのくらい配当が多ければ高配当と呼ばれるのでしょうか。ここで登場するのが「配当利回り」という言葉です。むずかしそうに聞こえますが、中身はとてもシンプルで、「株の値段に対して、一年でどれくらいの配当がもらえるか」をパーセントで表したものです。
たとえば1万円で買った株から、一年で300円の配当がもらえたとします。このとき配当利回りは3%です。一般的には、この利回りがおおよそ3〜4%を超えてくると「高配当」と言われることが多い、というイメージで大丈夫です。下の表に、ざっくりした目安をまとめてみました。
| 配当利回りの目安 | ざっくりした印象 |
| 1%前後 | 配当は控えめ。成長に期待するタイプが多い |
| 3〜4%前後 | 高配当と呼ばれ始めるライン |
| 5%以上 | かなり高め。ただし理由を確認したい |
ここで一つだけ注意点を。利回りが高ければ高いほど良い、とは言いきれません。株価がぐっと下がったせいで、見かけ上の利回りだけが高くなっているケースもあるからです。数字だけを見て飛びつくのではなく、「なぜ高いのかな?」と一度立ち止まって考える習慣が、初心者のうちはとくに役立ちます。たとえば、会社の業績は変わっていないのに利回りだけが急に跳ね上がっていたら、それは株価が下がったサインかもしれません。逆に、利益をしっかり伸ばしながら配当も増やしている会社なら、安心して長くつき合っていける可能性が高い、と言えそうです。
なぜ高配当株が注目されるの?
高配当株が人気を集める一番の理由は、「お金を働かせている実感が持ちやすい」ことだと思います。株価は毎日上がったり下がったりして、初心者の方だと値動きに一喜一憂してしまいがちです。その点、配当金は決まった時期に振り込まれることが多いので、「あ、今年も実がなったな」と、生活の中で成果を感じやすいのですね。
また、受け取った配当金で同じ株を買い足していくと、次の年はさらに多くの配当を受け取れるようになります。これは「雪だるま」をイメージすると分かりやすいかもしれません。小さな雪玉を転がし続けると、だんだん大きくなっていきますよね。配当を再び投資に回すことで、ゆっくりですが資産が育っていく、そんな育て方ができるのも魅力の一つです。
FX口座を安全に開設するための業者比較についてもっと深く知りたい方へ → こちらの記事が参考になります。
始める前に知っておきたいこと
とはいえ、いい面ばかりではありません。配当金は会社の業績しだいで減ったり、なくなったりすることもあります。果樹園のたとえでいえば、天候が悪い年は実があまりならない、ということですね。ですから「この一社だけに全部まかせる」のではなく、いくつかの会社に少しずつ分けて持つ(分散する)と、気持ちにも余裕が生まれます。
実際に高配当株を買うには、証券会社などの口座を通して取引することになります。会社によって手数料や使いやすさ、取りあつかう銘柄の数はけっこう違うので、最初に自分に合った環境を選んでおくと、その後がぐっと楽になります。どんな点を見比べればいいか迷ったら、取引業者の比較もあわせてのぞいてみてください。
まとめ
今回は、高配当株とは何かを、果樹園や雪だるまのたとえを使いながら見てきました。高配当株とは、配当金というおすそ分けが手厚めの会社の株のこと。配当利回りという数字を目安にしつつ、なぜ高いのかを確認し、いくつかに分けて持つ。この基本さえ押さえておけば、最初の一歩としては十分です。最初は少額から始めて、配当金が振り込まれる感覚を一度味わってみるのもおすすめです。実際に手を動かしてみると、教科書を読むだけでは分からなかった発見がたくさんありますよ。あせらず、自分のペースでゆっくり知識を育てていきましょう。
※投資は自己責任です。本記事は情報提供であり投資助言ではありません。