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新NISAで損したときどうすればいいですか?落ち着いて考える対処法

「新NISAを始めてみたけれど、口座を開いたら数字がマイナスになっていた…」。そんなとき、新NISAで損したときどうすればいいですか、と不安になる方はとても多いです。せっかく勇気を出して始めたのに、いきなり赤い数字を見ると、心臓がドキッとしますよね。まずお伝えしたいのは、その気持ちはごく自然なものだということです。むしろ、お金に真剣に向き合っているからこそ、数字の動きが気になるのです。この記事では、損失が出たときに慌てず落ち着いて考えるための手順を、投資をはじめたばかりの方に向けてやさしくお話しします。

新NISAで損したときどうすればいいですか、まず深呼吸を

マイナスが出たとき、まず知っておきたいことがあります。画面に表示される「-3,000円」「-1万円」といった数字は、実は「いま売ったらいくらになるか」という途中経過にすぎません。料理でいえば、まだ煮込んでいる途中のお鍋をのぞいて「まだ味がうすい」と焦っているような状態です。投資の世界では、この「まだ売っていない損」を含み損(ふくみぞん)と呼びます。

含み損は、実際に売却して初めて「本当の損」に変わります。逆にいえば、売らずに持っている間は、価格が戻れば数字も戻る可能性があります。たとえば、買った翌週にニュースで相場が下がり、その次の月には元の水準に戻っていた、ということも実際によく起こります。ですから、最初の対処法はとてもシンプルで、「いったん深呼吸して、すぐに売らない」ことです。慌てて売ってしまうと、途中経過だった損を、自分の手で本当の損に確定させてしまうことがあります。たった一日の数字に一喜一憂しすぎないことが、最初の大切なコツです。

損の正体を3つに切り分けて診断する

落ち着いたら、次は「なぜマイナスなのか」を切り分けてみましょう。原因がわかると、不安はぐっと小さくなります。お医者さんが「どこが痛いのか」を確かめてから対処するのと同じで、まずは原因を見きわめることが先です。大きく分けると、次の3つのどれかに当てはまることが多いです。

損の種類 よくある原因 考え方のヒント
始めたばかりの一時的なマイナス 買った直後に相場が少し下がった 短期間の上下はよくあること。慌てない
相場全体が下がっている 世界的なニュースや景気の影響 自分だけではなく多くの人が同じ状況
選んだ商品が自分に合っていない 値動きが大きすぎて不安になる 無理のない商品か見直す余地あり

多くの初心者の方のマイナスは、上の表でいう一番上か二番目、つまり「一時的」または「相場全体」のことがほとんどです。これらは時間がたつと景色が変わることもあります。一方で、毎日の値動きが気になって眠れない、というほど不安が大きい場合は、三番目の「商品が合っていない」サインかもしれません。自分がどのタイプに近いか、紙に書き出してみると頭の中が整理されます。

損が出たときにやってよいこと・避けたいこと

診断ができたら、具体的な行動を整理しましょう。やってよいことと、避けたほうがよいことをリストにしてみます。

  • やってよいこと:自分がいつ・何のためにお金を使う予定だったかを思い出す
  • やってよいこと:毎月の積立額が、生活に無理のない金額か見直す
  • やってよいこと:値動きが大きすぎて不安なら、よりおだやかな商品への変更を検討する
  • 避けたいこと:不安なニュースを見て、その日のうちに勢いで全部売る
  • 避けたいこと:損を取り返そうと、急に大きな金額をつぎ込む

とくに「損を一気に取り返そう」とする行動は、気持ちはよくわかるのですが、かえって不安を大きくしてしまいがちです。これは、転んだあとに焦って走り出すと、また転びやすくなるのに似ています。あわてて動くより、ふだんどおりのペースを保つほうが、結果として心の負担が軽くなることが多いです。

口座を見る回数を減らすのも立派な対策

意外かもしれませんが、「口座を見る回数を減らす」ことも、れっきとした対処法のひとつです。マイナスの数字を一日に何度ものぞきこむと、そのたびに気持ちが揺れて、つい余計な行動をしたくなってしまいます。

毎日チェックしていた方は、たとえば一週間に一度、慣れてきたら一か月に一度、というように間隔をあけてみてください。積立を設定していれば、見ていない間も買い付けは自動で続いていきます。天気を毎時間気にしなくても季節がめぐっていくように、投資もある程度は「ほうっておく」勇気が、心の安定につながります。見る回数を減らすだけで、不安そのものが小さくなったと感じる方は少なくありません。

「使う時期」から逆算して落ち着く

最後に、不安をやわらげる一番のコツをお伝えします。それは「このお金をいつ使う予定か」を思い出すことです。

たとえば、10年後や20年後に使うつもりのお金であれば、いまのマイナスは長い道のりの途中の小さな段差のようなものです。逆に、来年使う予定のお金まで投資に回していた場合は、値動きにヒヤヒヤしてしまうのも当然です。その場合は、近い将来に使うお金は無理に投資へ回さない、という見直しが安心につながります。お金の「使う時期」と「投資する期間」が合っているか、この機会に確認してみてください。生活費や、すぐに必要になるお金は、投資とは別に手元に取り分けておくと、心にゆとりが生まれます。

損が出たときどうすればいいか、という問いの答えは、「まず慌てず、損の正体を切り分け、自分の使う時期から逆算して判断する」ことに尽きます。マイナスの数字は、あなたが投資の世界を一歩進んだ証でもあります。焦らず、自分のペースで向き合っていきましょう。

※投資は自己責任です。本記事は情報提供であり投資助言ではありません。

※本記事は情報提供を目的としており、特定の取引・業者を推奨するものではありません。投資判断は最終的にご自身の責任でお願いいたします。
田中 誠一郎
この記事の執筆者
田中 誠一郎
FP2級 証券外務員一種 元・証券会社15年
元・大手証券会社に15年勤務後、独立。FP2級・証券外務員1種保有。バイナリーオプション・FX・資産運用を中心に、入門者向けの解説記事を多数執筆。「難しい金融知識をわかりやすく」をモットーに活動中。

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