「インデックス投資を続けるか迷っています」――そんな気持ちで検索された方も多いのではないでしょうか。始めてみたものの、思ったように増えない、むしろ評価額が下がってしまった、ニュースを見るたびに不安になる……。そんなふうに感じるのは、決してあなただけではありません。この記事では、やめるか続けるか迷ったときに、何を手がかりに考えればいいのかを、初心者の方に向けてやさしく整理していきます。
まず、迷う気持ちはごく自然なものです
インデックス投資は「市場全体に少しずつ乗っかる」ような投資方法です。たとえるなら、果物を一種類だけ買うのではなく、いろんな果物が入った詰め合わせを買うイメージですね。詰め合わせなので、一つの値段が下がっても全体ではそこそこ持ちこたえやすい、という考え方が土台にあります。
とはいえ、詰め合わせ全体の値段も、世の中の景気や雰囲気で上がったり下がったりします。始めたばかりのタイミングがたまたま下がり局面だと、「自分のやり方が間違っているのでは」と感じてしまいがちです。でも、短い期間で増えたり減ったりするのは、この投資方法ではよくあること。まずは「うまくいっていないから迷う」のではなく、「仕組み上ありえる動きの中にいる」と知っておくだけでも、少し気持ちが落ち着くかもしれません。
たとえば、天気のことを思い浮かべてみてください。一週間のうち何日か雨が降っても、季節そのものが終わったわけではありませんよね。投資の値動きも似ていて、雨の日(下がった日)だけを見て「もうダメだ」と判断すると、晴れの日まで含めた全体像が見えなくなってしまいます。日々の天気よりも季節の移り変わりを見るような気持ちで、長い目で眺めてみるのがコツです。
「なぜ続けるか迷っているのか」を一度書き出してみる
インデックス投資を続けるか迷っていますという気持ちの裏側には、たいてい具体的な理由が隠れています。その理由によって、取るべき行動が変わってきます。まずは自分がどのタイプに近いか、確認してみましょう。
| 迷いの理由 | 考えられる背景 |
| 評価額が下がって不安 | 短期の値動きに気持ちが反応している |
| なかなか増えない気がする | そもそも時間をかける前提の方法 |
| 生活費が足りなくなりそう | 無理な金額で始めてしまった可能性 |
| そもそも仕組みが不安 | 内容を理解しきれず手探り状態 |
このように、「不安」とひとことで言っても中身はさまざまです。下がって不安なだけなら、慌てて結論を出さなくてもよいかもしれません。一方で、生活費が足りなくなりそうなら、それはお金の置き場所の問題かもしれません。理由を分けて考えるのが、最初の一歩です。
やめる・続けるを判断する3つの目安
では、実際にどう判断すればいいのでしょうか。これが正解という答えはありませんが、考える手がかりとして次の3つを挙げてみます。
1. そのお金は「当分使わない」お金か
近いうちに使う予定があるお金で投資をしていると、下がったときに売らざるを得なくなり、不安も大きくなります。逆に、しばらく手をつけない前提のお金であれば、目先の上下に一喜一憂しなくて済みます。投資に回しているのが「数年は使わないお金」かどうか、見直してみてください。
2. 始めたときの目的を覚えているか
「老後のため」「子どもの将来のため」など、始めたときに何かしらの目的があったはずです。その目的が今も変わっていないなら、続ける理由はまだ残っているとも言えます。逆に、目的がよく分からないまま始めていたなら、いったん立ち止まって考える価値があります。
3. 無理のない金額か
毎月の積み立てが生活を圧迫しているなら、やめるのではなく「金額を減らす」という選択肢もあります。0か100かで決めず、続けやすい形に調整するという発想も持っておきたいところです。たとえば、毎月3万円が苦しいと感じるなら、いったん1万円に下げてみる。そうすれば投資との付き合いをやめずに、家計の余裕も取り戻せます。スポーツでも、いきなり全力で走り続けると息切れしてしまいますが、ペースを落とせば長く走り続けられますよね。投資も同じで、「続けられる強さ」より「続けられるペース」を大切にしたい場面があります。
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やってしまいがちな対応にも注意したい
迷っているときほど、つい次のような行動を取りたくなります。けれど、後から振り返って「あのとき慌てなければ」と感じやすいパターンでもあるので、頭の片隅に置いておくと安心です。
- 下がった瞬間にすべて売ってしまう……不安が一番大きいときの決断は、冷静さを欠きやすいものです。
- SNSの意見だけで決めてしまう……人それぞれ事情が違うので、自分のお金の状況に当てはまるとは限りません。
- 下がったぶんを一気に取り返そうとする……焦りからくる行動は、かえって新たな不安を呼びがちです。
こうした行動が悪いというより、「不安な気持ちが判断を急がせている」サインだと捉えてみてください。一晩おいて考えるだけでも、見え方が変わることは少なくありません。
結論を急がず、選択肢は3つあると知っておく
迷ったとき、「続ける」か「やめる」かの二択で考えてしまいがちですが、実はもう一つ「いったん金額を下げて様子を見る」という道もあります。
- 続ける……目的も期間もはっきりしていて、無理がない場合
- 減らす……気持ちや家計に余裕がなく、ペースを落としたい場合
- やめる……目的が不明確だったり、近く使うお金だった場合
どれを選ぶにしても、大切なのは「不安だから」という気分だけで一気に決めないことです。一度立ち止まって、自分のお金の事情と目的を確認してから動くだけで、後悔しにくい判断につながります。
続けるか迷っているこの段階は、自分のお金との向き合い方を見直す良いタイミングでもあります。焦らず、自分のペースで考えてみてくださいね。
※投資は自己責任です。本記事は情報提供であり投資助言ではありません。