ニュースや投資の話題のなかで「CFD」という三文字を見かけて、「これって何のこと?」と立ち止まったことはありませんか。横文字でいかにも難しそうですが、じつは身近なたとえに置きかえると、すっと腑に落ちる仕組みです。この記事では、CFD取引って何のことか分かりやすく知りたいという、まったくの初心者の方に向けて、ゼロからかみくだいてお話しします。専門用語はそのつど日常の言葉に直していくので、肩の力を抜いて読み進めてみてください。
CFD取引って、つまり「値段の差」をやりとりすること
まずは結論から。CFDは英語の「Contract For Difference」の頭文字で、日本語にすると「差金決済取引(さきんけっさいとりひき)」といいます。むずかしそうな名前ですが、ポイントは「差金(さきん)」の部分。買ったときと売ったときの値段の差だけをやりとりする、という意味なんです。
たとえば、フリマアプリで人気のスニーカーを想像してみましょう。ふつうなら現物を仕入れて、保管して、また誰かに渡しますよね。でもCFDでは、スニーカーそのものは受け取りません。「1万円のときに目をつけて、1万2千円に上がったら、その差の2千円分だけ受け取る」――そんな、値段の動きにだけ注目した約束ごと、とイメージするとつかみやすいです。CFD取引って何のことか分かりやすく知りたいという入口としては、まずこの「現物は持たず、差だけ」という一点を押さえれば十分です。
株や金(きん)と、どこが違うの?
「それって株を買うのと同じでは?」と思うかもしれません。たしかに似ていますが、決定的に違うのは、その商品を実際に手元に持つかどうかです。ふつうに株を買えば、あなたはその会社の株主になります。金を買えば金の延べ棒があなたのものになります。一方CFDは、株や金、原油、株価指数といった対象の「値動き」を映した鏡のようなもの。鏡に映ったリンゴを眺めて、その色つやの変化に賭けるだけで、リンゴ自体はかごに入らない、という感じです。
| くらべる点 | ふつうの現物 | CFD |
| 商品を持つか | 持つ | 持たない |
| 注目するもの | 商品そのもの | 値段の差 |
| 下がり局面 | 基本は買って待つ | 「売り」からも入れる |
表の最後の行にある「売りから入れる」というのも、現物との大きな違いです。ふつうは安く買って高く売るのが基本ですが、CFDでは「これから下がりそう」と思ったときに、先に売って後で買い戻す、という順番も選べます。値段が上がっても下がっても、向きを当てれば差を取りにいける――そこがCFDのユニークなところです。
少ないお金で大きく動く「てこ」の話
CFDを語るうえで欠かせないのが「レバレッジ」という考え方です。これは日本語の「てこ」のこと。小さな力で重いものを動かす、あの道具です。CFDでは、手元の資金を担保(たんぽ)として預けることで、その何倍もの金額を動かす取引ができます。たとえば数万円を預けて、その何倍分もの値動きに参加する、といったイメージです。
これは魅力でもあり、こわさでもあります。値段が思った向きに動けば、少ない元手でも差が大きくなりますが、逆に動けば損も同じように大きくなります。てこは重いものを軽々と持ち上げますが、バランスを崩せば反動も大きい――まさにそういう性質です。だからこそ初心者のうちは、てこを効かせすぎず、まずは小さな金額で値動きに慣れることが大切だと言われています。
CFD口座の開設と業者比較のポイントに関する詳しい情報は、こちらをご確認ください。
始めるときに気をつけたいこと
では実際にやってみようと思ったら、どこで取引するのか、という話になります。CFDは取引会社(口座)を通じて売買するのが一般的で、会社によって手数料や扱う商品、画面の使いやすさはさまざまです。最初の一歩でつまずかないためにも、いくつかを見くらべてから決めるのがおすすめです。くわしくは取引会社の比較もあわせてのぞいてみてください。
もうひとつ大事なのが、生活に必要なお金まで使わないこと。てこの効いた取引は値動きが速いので、「これくらいなくなっても暮らしは困らない」と思える余裕資金の範囲で、少しずつ経験を積むのが安心です。練習用のデモ口座を用意している会社も多いので、本番の前にお試しで操作感をつかんでおくのも良い方法です。仮想のお金で何度も売買して、画面の見方や注文のしかたに慣れてから本番に移れば、最初の緊張もずいぶんやわらぎます。あわてず、まずは「習うより慣れろ」の気持ちで少しずつ触ってみるのがおすすめです。
まとめ
CFD取引って何のことか分かりやすく知りたい、という入口から見てきました。要点は、(1)商品そのものは持たず値段の差だけをやりとりする、(2)上がりでも下がりでも向きを当てれば差を狙える、(3)てこ(レバレッジ)で少額でも大きく動くぶん損も大きくなりうる、の三つです。むずかしい横文字でも、フリマや鏡やてこに置きかえれば、ぐっと身近に感じられたのではないでしょうか。まずは仕組みをのんびり理解して、自分のペースで一歩ずつ進めていきましょう。
※投資は自己責任です。本記事は情報提供であり投資助言ではありません。