「デイトレードって、なんだか難しそう…」。そう感じて、言葉だけ知っているけれど中身はよく分からない、という方は多いのではないでしょうか。ニュースやSNSで見かけるたびに、画面に向かってカチカチとパソコンを操作するプロの世界、というイメージが浮かぶかもしれません。でも、仕組み自体はとてもシンプルです。この記事では、まったくの初心者の方に向けて、身近なたとえを使いながらデイトレードってそもそも何なのかを、ゼロから一緒に見ていきます。読み終わるころには、なんとなくの輪郭がつかめているはずですよ。
デイトレードを「八百屋さんの一日」でイメージしてみる
いきなり専門用語から入ると頭が痛くなってしまうので、まずは身近なお話から。朝、市場で安く仕入れたトマトを、その日のお客さんに少しだけ高く売る八百屋さんを思い浮かべてください。仕入れて、売って、その日のうちにお店を閉める。翌日に在庫を持ち越さず、一日で取引を完結させますよね。
デイトレードの考え方も、これとよく似ています。安いと思ったときに買い、値段が上がったところで売る。そして、その売り買いをすべて同じ日のうちに終わらせる。これがデイトレードの最大の特徴です。トマトの代わりに扱うのが、株式や為替といった金融商品、というだけの違いなのです。
もう少し具体的に想像してみましょう。たとえば、ある会社の株が朝に1株1000円だったとします。午前中に「これは少し上がりそうだ」と感じて買い、お昼すぎに1010円になったところで売れば、1株あたり10円ぶんの差が手元に残る、という流れです。逆に下がってしまえば、その差ぶんが減ります。このように、一日の中の小さな値動きをコツコツ拾っていくのがデイトレードのイメージです。一回ごとの値幅は小さくても、その積み重ねを狙うわけですね。
「その日のうちに終える」がいちばんの合言葉
投資にはいくつかのスタイルがあります。何年も持ち続ける長期投資もあれば、数日から数週間持つやり方もあります。その中でデイトレードは、買ったその日のうちに必ず売り切る、いわば一番せっかちなスタイルです。
なぜ持ち越さないのでしょうか。理由のひとつは、夜の間に世界のどこかで大きなニュースが出て、翌朝に値段が大きく変わってしまうのを避けたいから。お店を閉めて家に帰れば、その日の結果はもう確定していて、寝ている間に在庫が傷む心配がない、というイメージです。一日の終わりに手元がスッキリするのは、安心材料のひとつと言えるかもしれません。
他のスタイルと並べてみると分かりやすい
言葉だけだとピンとこないので、保有する期間という物差しで比べてみましょう。
| スタイル | 持っている期間 | たとえるなら |
| デイトレード | 数分〜その日のうち | 朝仕入れて夕方に売り切る八百屋 |
| スイングトレード | 数日〜数週間 | 旬を待ってから出す農家 |
| 長期投資 | 数年〜 | 苗木を植えて木に育てる林業 |
こうして並べると、デイトレードがいかに短い時間で勝負するスタイルかが見えてきますね。短いぶん、画面を見ている時間が長くなりやすいのも特徴です。
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始める前に知っておきたい、心構えのこと
ここまで読むと「思っていたより分かりやすいかも」と感じた方もいるかもしれません。ただし、短い時間で売り買いを繰り返すぶん、値動きに気持ちが振り回されやすいのも事実です。少し上がっただけで欲が出たり、少し下がると怖くなったり。最初のうちは、勝ち負けよりも「自分のルールを守れたか」を大事にすると、落ち着いて続けやすくなります。たとえば「ここまで下がったら一度やめる」「一日にこれ以上は取引しない」といった、自分なりの線引きをあらかじめ決めておくと、感情に流されにくくなります。プロのトレーダーほど、こうした地味なルール作りを大切にしていると言われます。
また、デイトレードでは取引のたびに手数料やスプレッドといったコストがかかります。回数が多いスタイルだからこそ、このコストがじわじわ効いてきます。実際にどこで取引するかを考えるときは、画面の使いやすさやコストを落ち着いて見比べたいところ。気になる方は取引業者の比較を参考にしながら、自分に合う環境をゆっくり探してみてください。最初から無理をせず、少額で値動きに慣れることから始めるのがおすすめです。
まとめ:デイトレードは「一日完結の売り買い」
今回は、デイトレードってそもそも何なのかを、八百屋さんのたとえを使いながら見てきました。ポイントは、安く買って高く売る、その一連の取引をすべてその日のうちに終わらせる、というシンプルな考え方です。短い時間で完結するぶん集中力やルール作りが大切になりますが、仕組み自体は決して特別なものではありません。まずは言葉の正体を知ることが、最初の一歩。焦らず、自分のペースで知識を広げていきましょう。
※投資は自己責任です。本記事は情報提供であり投資助言ではありません。