「分散投資はいいと聞くけれど、商品ごとに手数料がかかって、気づかないうちにコストがふくらまないか心配」という方は少なくありません。せっかく出た利益が手数料で削られるのはもったいないですよね。実は、分散投資の手数料を安く抑える方法はいくつもあります。この記事では、今日から実践できる節約のコツを、入門者の方にもわかるように具体的に紹介します。難しい知識は不要で、ちょっとした見直しで効果が出るものばかりです。
コツ1:低コストの商品を選ぶ
分散投資の手数料を抑える最大のポイントは、持っている間ずっとかかる信託報酬を下げることです。同じように世界中に分散できる商品でも、信託報酬には大きな差があります。たとえば年1.5%の商品から年0.2%の商品に乗り換えるだけで、100万円あたり年1万3,000円ほどのコスト差になります。低コストのインデックス型を軸にするのは、節約の王道といえます。中身が似ているなら、コストの低い方を選ぶのが基本の考え方です。
| 節約のコツ | 効果のイメージ |
| 信託報酬の低い商品を選ぶ | 持っている間ずっと効く |
| 購入時手数料が無料の商品にする | 買うたびのコストがゼロ |
| 売買回数を減らす | その都度の手数料を節約 |
| 手数料の安い口座を使う | 全体のコストが下がる |
コツ2:売買のしすぎを避ける
分散投資では、値動きが気になってつい売ったり買ったりしたくなります。しかし、売買のたびに手数料がかかる商品では、回数が増えるほどコストもふくらみます。たとえるなら、出し入れのたびに手数料がかかるロッカーのようなもので、開け閉めを減らすほど節約になります。分散投資はもともと長く持つことに向いた手法なので、頻繁に動かさず、どっしり構える方がコスト面でも有利です。あわてて売り買いを繰り返すより、じっくり待つ方が結果的に手数料を節約できることも多いのです。
コツ3:口座と買い方を見直す
同じ商品でも、どこで取引するかによって手数料は変わります。購入時手数料が無料(ノーロード)の商品をそろえている会社を選べば、買うたびのコストをゼロにできます。海外資産に分散する場合は為替手数料の差も効くため、口座の条件を事前に確認しておくと、無駄なコストを避けやすくなります。また、少額をこまめに買うより、ある程度まとめて買う方が最低手数料に引っかかりにくい場合もあります。買い方を少し工夫するだけで、同じ投資でも支払うコストが変わってくるのです。
20年でどれだけ差がつく?
節約の効果を実感してもらうため、100万円を20年運用した場合の信託報酬の差を見てみましょう。
| 信託報酬 | 20年の手数料概算 |
| 年1.5% | 約30万円 |
| 年0.2% | 約4万円 |
同じ100万円でも、商品選び一つで20年では26万円ほどの差になり得ます。分散投資は長く続けるものだからこそ、最初の商品選びと口座選びが、将来の手取りを大きく左右するのです。最初のひと手間が、何十年も先まで効いてくると考えると、見直す価値は十分にあります。
コツ4:同じ役割の商品をダブらせない
意外と見落としがちなのが、似たような中身の商品を二重に持ってしまうムダです。たとえば「全世界に分散する商品」と「先進国に分散する商品」を両方持つと、中身が大きく重なり、分散の効果はあまり増えないのに手数料だけ二重にかかってしまうことがあります。これは、同じおかずを二つの弁当箱に分けて入れて、容器代だけ余分に払っているようなものです。分散投資のつもりが、実は「同じものを高い手数料で持っているだけ」になっていないか、ときどき中身を見直してみましょう。商品の数を増やすこと自体が分散ではなく、中身が重ならないように分けることが本当の分散です。
よくある疑問(Q&A)
Q. 手数料の安い商品は内容も劣りますか。
A. 必ずしもそうではありません。低コストでも幅広く分散できる商品は多く、安さと中身の充実は両立し得ます。中身を確認したうえで選びましょう。安い=質が低い、とは限らないのです。
Q. すでに高コストの商品を持っています。
A. 乗り換えには売却の手間や税金がかかる場合もあるため、コスト差と手間を比べて判断するのがおすすめです。あわてて全部入れ替えるより、少しずつ見直していく方法もあります。
まとめ
分散投資の手数料を安く抑えるコツは、(1)信託報酬の低い商品を選ぶ、(2)売買を減らす、(3)口座と買い方を見直す、の3つが柱です。小さな%の差も、長期では大きな金額になります。今持っている商品のコストを一度見直すことから始めてみてください。ほんの少しの工夫が、将来の手取りを大きく変えてくれます。手数料は、相場と違って自分でコントロールできる数少ない要素です。だからこそ、ここを丁寧に整えておくことが、長く続ける分散投資では大きな差になっていきます。まずは身近な一本から、信託報酬を確認してみましょう。※投資は自己責任です。本記事は情報提供であり投資助言ではありません。