「投資の記事を読んでいたら、ETFという言葉がやたら出てくる。でも、ETFって何のことか分かりやすく知りたいだけなのに、説明を見るとカタカナと専門用語ばかりで、結局よく分からない……」。そんなモヤモヤを抱えている方は、けっこう多いのではないでしょうか。実はこのETF、知ってしまえば「なんだ、そういうことか」と拍子抜けするくらいシンプルな仕組みです。この記事では、専門用語をできるだけ使わず、身近なたとえ話を中心に、まったくの初心者の方でも読み終わるころには人に説明できるくらいになることを目指して、やさしくお話ししていきます。
ETXって何のことか分かりやすく知りたい人へ、一言でいうと
まず結論から。ETFを一言でいうと、「たくさんの会社の株などをひとつにまとめた“詰め合わせパック”を、ふつうの株のように売り買いできるようにしたもの」です。英語の「Exchange Traded Fund(上場投資信託)」の頭文字をとってETFと呼ばれています。横文字だと身構えてしまいますが、要は「市場で取引できる詰め合わせ」くらいに思っておけば十分です。
イメージしやすいように、お弁当屋さんを思い浮かべてください。おかずを一品ずつ単品で買うこともできますが、「幕の内弁当」を選べば、唐揚げ・卵焼き・煮物などがバランスよく一箱に入っていますよね。ETFはまさにこの幕の内弁当のような存在です。一つ買うだけで、中にたくさんの会社の株がちょっとずつ入っている。それがETFの正体です。
たとえ話でつかむ、ETFの中身
もう少しだけ踏み込んでみましょう。たとえば「日本を代表する有名企業100社の株を、自分で1社ずつ買いそろえたい」と思ったとします。これを個人でやろうとすると、お金もたくさん必要ですし、100回も注文するのは大変です。
ところがETFなら、その「有名企業100社の詰め合わせ」がすでに一つの商品として用意されています。あなたはそれを一口買うだけで、結果的に100社すべてに少しずつ投資したのと同じ状態になれるのです。みんなで少しずつお金を出し合って大きなカゴ(ファンド)を作り、そのカゴの一切れを売り買いしている、と考えると分かりやすいかもしれません。
そして大事なのが「詰め合わせの中身は何の基準で選ばれているの?」という点です。多くのETFは、指数(しすう)と呼ばれる“市場全体の成績表”に中身を合わせて作られています。指数というのは、たとえば「日本の主要企業の株価を平均した数字」や「アメリカの大企業をまとめた数字」のことです。「市場全体が元気かどうか」を表す体温計のようなものだと思ってください。ETFは、その体温計と同じ動きをするように作られている、というわけです。
ふつうの株や貯金と、どう違うの?
ここで「じゃあ普通の株や、銀行の積み立てと何が違うの?」という疑問が出てきます。ざっくり比べてみましょう。
| くらべる項目 | 1社の株 | ETF(詰め合わせ) |
| 中身 | その会社1つだけ | たくさんの会社をまとめて |
| 値動きの感じ | 1社の事情で大きく揺れやすい | みんなで薄まり比較的おだやか |
| 買い方 | 株として売買 | 同じく株のように売買できる |
ポイントは真ん中の行です。1社だけの株だと、その会社に良いニュース・悪いニュースがあるたびに値段が大きく動きます。一方ETFは中身が分散されているので、どこか1社がつまずいても、ほかの会社がカバーしてくれて、全体としては値動きがマイルドになりやすいのです。これを投資の世界では「分散(ぶんさん)」と呼びます。卵を一つのカゴに全部入れず、いくつかのカゴに分けておく、という有名なたとえそのものですね。
ただし、おだやかとはいえ値段が下がることもちゃんとあります。ETFは元本が保証された貯金とは違い、市場全体が冷え込めばETFの値段も下がります。「絶対に減らない安全な箱」ではない、という点だけはしっかり覚えておきましょう。
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始めるときに知っておきたいこと
「中身は分かった。じゃあどこで買うの?」という話になります。ETFは株と同じように、証券会社の口座を通じて売買します。スマホのアプリから注文できることも多く、思っているよりハードルは高くありません。
とはいえ、どの会社で口座を作るかによって、手数料や扱っている商品、画面の使いやすさはけっこう変わってきます。最初の一歩で迷ったら、いきなり一社に決めず、いくつか見比べてみるのがおすすめです。判断材料がほしいときは、取引業者の比較をまとめた記事に目を通しておくと、自分に合った環境を選びやすくなります。
また、ETFには「分配金」といって、中身の会社から受け取った利益の一部が定期的に支払われるタイプもあります。詰め合わせ弁当を持っているだけで、たまにおまけがついてくるイメージですね(必ずもらえるわけではない点には注意です)。
まとめ
最後に振り返っておきましょう。ETFって何のことか分かりやすく知りたい、という入り口から見てきましたが、要は「たくさんの株などをひとまとめにした“詰め合わせ”を、株のように手軽に売り買いできる商品」でした。一口で自然と分散できること、市場全体の成績表(指数)と連動しやすいこと、その代わり値下がりもあること。この3つだけ押さえておけば、もう入門としては十分です。難しそうに見えた横文字も、お弁当のたとえで考えれば意外と親しみやすかったのではないでしょうか。気になった方は、まずは仕組みをもう少し調べたり、口座について比べたりするところから、ゆっくり始めてみてくださいね。
※投資は自己責任です。本記事は情報提供であり投資助言ではありません。