「信用取引の手数料を安く抑える方法はありますか?」――取引回数が増えるほど、コストはじわじわと利益を削っていきます。せっかくのもうけを手数料で目減りさせたくない、と思うのは当然です。手数料は一度の取引では小さく見えても、1年積み重なると馬鹿にならない金額になります。この記事では、信用取引の手数料を安く抑えるための具体的なコツを、入門者の方にも今日から実践しやすい形でまとめます。
コツ1:自分に合った手数料プランを選ぶ
多くの証券会社には、1日の約定代金合計で決まる「定額制」と、取引ごとに払う「都度制」があります。1日に何度も売買するなら定額制、月に数回程度なら都度制が割安になりやすいです。蛇口をひねるたびに料金がかかる都度制と、使い放題の定額制、どちらが自分の使い方に合うかを見極めるのが第一歩です。たとえば1日に5回以上売買する人なら、定額制にするだけで月数千円単位の差が出ることもあります。最近は条件次第で売買手数料が無料になるプランも増えているので、まずは自分の利用しているプランを見直してみましょう。
コツ2:金利のかかる「保有期間」を意識する
信用取引はお金や株を借りる仕組みのため、ポジションを持つ日数だけ金利や貸株料がかかります。つまり、だらだらと長く持つほどコストが増えていくのです。たとえば100万円分を年利2.8%で持つと、1日あたり約77円。30日で約2,300円、90日で約6,900円と、時間に比例して膨らみます。明確な根拠なくポジションを持ち続けるのではなく、計画的に決済する習慣をつけるだけでも、無駄な金利を減らせます。短期で完結させるか、長く持つなら金利の低い会社を選ぶか、あらかじめ方針を決めておきましょう。
| 節約ポイント | 効果 |
| 定額制プランの活用 | 1日に複数回取引する人に有効 |
| 保有期間の短縮 | 金利・貸株料を圧縮 |
| 金利の低い会社を選ぶ | 長期保有時のコスト減 |
| キャンペーン・無料枠 | 売買手数料そのものを削減 |
コツ3:トータルコストで会社を比べる
「売買手数料が無料」という宣伝文句だけで選ぶのは早計です。手数料が無料でも金利が高ければ、長く持つほど割高になることがあります。逆に、わずかな売買手数料でも金利が低ければトータルでは得、というケースもあります。大切なのは、売買手数料・金利・貸株料をすべて合わせた総額で判断する視点です。自分の取引スタイル(短期か長期か、月の取引回数はどれくらいか)を想定して試算してみると、本当にお得な会社が見えてきます。どこで取引するか迷ったら取引業者の比較を参考にしてみてください。
コツ4:取引回数そのものを見直す
意外と効くのが、取引回数を減らすこと。手数料は取引するたびに発生するので、勝てる見込みの薄い場面で無理に売買しないだけでも、コストは下がります。回数を増やせば増やすほど、手数料というハードルを越え続けなければなりません。「手数料を払ってでも取る価値のある場面か」を一呼吸おいて考える癖をつけると、ムダな出費を抑えやすくなります。取引しないこともコスト管理のうち、という発想です。
コツ5:キャンペーンや無料枠を活用する
証券会社は、新規口座開設者向けに「一定期間は手数料無料」「条件達成で手数料キャッシュバック」といったキャンペーンを行っていることがあります。これらをうまく使えば、取引を始めたばかりの時期のコストを大きく減らせます。ただし、キャンペーン目当てで普段使いに合わない会社を選んでしまうと、長い目で見て損をすることもあります。あくまで「自分の取引スタイルに合った会社の、おまけ」として捉えるのが賢い使い方です。条件や期限は会社ごとに異なるので、申し込み前に細かい部分まで確認しておきましょう。
節約の効果を試算してみる
コスト意識を高めるには、年間のコストをざっくり試算してみるのが効果的です。たとえば1回あたりのコストが300円で、月に20回取引するなら、年間で7万2千円。これを月10回に減らせば、年間3万6千円のコスト削減になります。取引回数やプランを少し見直すだけで、これだけの差が生まれるのです。数字にして見ると、「なんとなく取引していた一回」のコストの重みが実感できるはずです。まずは自分の年間コストを把握することから始めてみましょう。
スプレッド比較で失敗しない業者選びの具体的な内容は、こちらの記事にまとめています。
よくある疑問Q&A
Q.「手数料無料の会社なら何も気にしなくていい?」A. 売買手数料が無料でも金利はかかるので、保有期間が長いと結局コストが発生します。Q.「少額でも節約の意味はある?」A. あります。比率で見れば少額取引ほど手数料の影響は大きくなります。Q.「会社を乗り換えるべき?」A. 自分のスタイルに対して明らかに割高なら検討の価値がありますが、乗り換えの手間も考慮しましょう。
まとめ
信用取引の手数料を安く抑えるコツは、(1)自分に合ったプランを選ぶ、(2)保有期間を短くして金利を抑える、(3)トータルコストで会社を比べる、(4)不要な取引を減らす、の4つです。手数料は小さく見えても、積み重なれば大きな差になります。コストを意識する習慣そのものが、長く投資を続けるうえでの土台になります。
※投資は自己責任です。本記事は情報提供であり投資助言ではありません。手数料の最新条件は各社の公式情報をご確認ください。