ガソリンの値段が上がったとき、ニュースで「原油価格が高騰しています」と聞いたことはありませんか。なんとなく大事そうだけど、自分の生活や投資とどうつながるのか、いまいちピンとこない。そんな方は多いと思います。この記事では、投資を始めたばかりの方に向けて、原油とはそもそも何なのか、なぜニュースで毎日のように取り上げられるのかを、できるだけやさしい言葉でお話しします。専門用語はそのつどかみくだいて説明しますので、肩の力を抜いて読んでみてください。
原油とは?まずは結論から
原油とは、地面の下から掘り出したばかりの、まだ加工されていない石油のことです。黒っぽくてドロッとした液体で、このままでは使えません。工場で蒸留して、はじめてガソリンや灯油、軽油、プラスチックの原料などに姿を変えます。つまり原油は、わたしたちの暮らしを支えるいろいろな製品の「もと」になる、出発点の資源なのです。
身近なたとえで言うと、原油はパンになる前の「小麦粉」のような存在です。小麦粉そのものはそのまま食べませんが、パンにもうどんにもケーキにもなります。同じように、原油は精製という工程を経て、車を走らせる燃料にも、家を暖める灯油にも、ペットボトルの素材にもなります。だからこそ、原油の値段が動くと、その先にあるたくさんのモノの値段にまで影響が広がっていくわけです。
なぜ原油はそんなに重要なのか
原油が「世界の血液」とたとえられることがあります。少し大げさに聞こえるかもしれませんが、それくらい幅広く使われているからです。車や飛行機、船を動かす燃料はもちろん、工場の機械を回したり、商品をトラックで運んだりするのにも欠かせません。原油の値段が上がると、輸送コストが増えて、スーパーに並ぶ食品や日用品の値段までじわじわ上がることがあります。これが、よく耳にする「物価高」の一因になるのです。
もうひとつ大事なのが、原油は世界のどこでも均一に採れるわけではない、という点です。中東やアメリカ、ロシアなど、特定の地域に産地が集中しています。そのため、産地で戦争や政治の混乱が起きると供給が不安定になり、価格が急に動くことがあります。地球の裏側のニュースが、日本のガソリン代に直結する。原油は、世界経済のつながりを実感できる、わかりやすい題材とも言えます。
原油の値段はどう決まるの?
原油の値段は、基本的には「ほしい人の量(需要)」と「売りに出される量(供給)」のバランスで決まります。みんなが車をよく使う好景気のときは需要が増えて値上がりしやすく、不景気で工場が止まると需要が減って値下がりしやすい、というイメージです。さらに、産油国どうしが集まって生産量を調整したり、為替(円とドルの交換比率)が動いたりすることでも価格は変わります。たくさんの要素がからみ合って動くので、プロでも先読みは簡単ではありません。
業者比較で押さえたい審査基準と実績についてもっと深く知りたい方へ → こちらの記事が参考になります。
| 用語 | やさしい言いかえ |
| 原油 | 掘り出したままの、加工前の石油 |
| 精製 | 原油をガソリンなどに作り分ける工程 |
| 需要 | その資源をほしいと思う人の量 |
| 供給 | 市場に売りに出される量 |
| WTI・ブレント | 世界で価格の目安に使われる原油の種類 |
投資の世界での原油の立ち位置
「原油は資源であって、株や投資とは別の話では?」と思うかもしれません。ところが原油は、投資の対象としても古くから注目されてきました。代表的なのは、原油の値段に連動する金融商品を通じて売買する方法です。実際にタンクで石油を買うわけではなく、価格の値動きそのものに参加するイメージです。原油は株とは値動きの傾向が違うことが多いため、資産の組み合わせを考えるうえでの選択肢のひとつとされています。
とはいえ、原油は値動きが大きくなりやすい資産でもあります。世界情勢や天候、産油国の方針ひとつで、短期間に大きく動くことも珍しくありません。初心者のうちは、まず「原油とは何か」「なぜ価格が動くのか」というニュースの読み方を身につけることから始めるのがおすすめです。いきなり大きな金額を投じるのではなく、少額で値動きに慣れていく姿勢が大切でしょう。もし実際に取引を考える段階になったら、どこで取引するかも重要になります。手数料や取り扱う商品はサービスごとに差があるので、取引業者の比較に目を通して、自分に合った環境を落ち着いて選びましょう。
まとめ
原油とは、加工される前のままの石油であり、ガソリンからプラスチックまで、暮らしのあらゆる製品のもとになる資源です。世界中で使われ、産地がかたよっているからこそ、その値段は世界経済や物価に大きく影響します。投資の面でも注目される一方、値動きは大きめなので、まずはニュースを通じて「なぜ動くのか」を理解するところから始めてみてください。原油の動きが読めるようになると、世界経済のニュースがぐっと身近に感じられるはずです。
※投資は自己責任です。本記事は情報提供であり投資助言ではありません。