「マンションの大家さんになって、毎月家賃を受け取る生活っていいなあ」。一度はそんな空想をしたことはありませんか。でも実際に部屋を買おうとすると、数千万円のお金が必要だったり、入居者さんとのやり取りや修理の手配が大変だったり…。正直、ハードルが高すぎますよね。そんなときに「REITって何のことか分かりやすく知りたい」と検索する方が増えています。この記事では、まったくの初心者さんに向けて、たとえ話をまじえながらゼロからやさしくお話ししていきます。読み終わるころには、ぼんやりしていた言葉の輪郭がきっとつかめるはずです。
そもそもREITって何のこと?
REIT(リート)は、ざっくり言うと「みんなでお金を出し合って、大きな不動産を買い、その家賃や売却益を分け合う仕組み」です。読み方は「リート」。日本のものは頭に「J」をつけて「J-REIT(ジェイリート)」と呼ばれます。
イメージしやすいたとえを出しますね。たとえば、近所に大きなビルがあったとします。一人で丸ごと買うのは無理でも、千人で少しずつお金を出し合えば手が届きますよね。そのビルにテナントが入って家賃が入ってきたら、出資した割合に応じてみんなで山分けする。これがREITの基本的な発想です。一人ひとりは「ビルのほんの一切れ」を持っている、というわけですね。
しかも、REITが持っている建物はオフィスビルだけとはかぎりません。みんなが買い物をするショッピングモール、ネット通販を支える大きな物流倉庫、ホテルやマンションなど、種類はさまざまです。つまり一口買うだけで、いろんな種類の建物に少しずつ関われる、という面白さもあるのですね。
株とはどう違うの?身近なたとえで
「それって株とどう違うの?」と思った方もいるでしょう。とても良い疑問です。ふつうの株は「会社そのものの一部を持つ」イメージ。一方REITは「不動産という財産を持つ会社の一部を持つ」イメージで、利益のもとが基本的にオフィスビルや商業施設、マンション、物流倉庫といった建物の家賃である、という点が大きな特徴です。
たとえるなら、ふつうの株が「いろんな料理を出すレストランのオーナー」だとしたら、REITは「お部屋を貸して家賃をもらう不動産屋さんのオーナー」に近いイメージです。どちらもお店ですが、稼ぎ方の土台がちがうのですね。下の表で、ふんわり比べてみましょう。
| くらべるポイント | ふつうの株 | REIT |
|---|---|---|
| 利益のもと | 会社のいろんな事業 | 主に建物の家賃 |
| イメージ | 会社の一部を持つ | 不動産の一切れを持つ |
| 少額で始める | できる | できる |
初心者にうれしいポイントと注意したいところ
REITが初心者さんに親しまれている理由のひとつは、「少ないお金から不動産に関われる」ことです。本物のマンションを買えば数千万円ですが、REITなら数万円から十数万円ほどで一口買えるものも多く、ぐっと身近になります。入居者さん探しや修理の手配といった面倒な実務も、専門の運用会社が代わりにやってくれます。例えるなら、大家さん業のめんどうな部分を「プロにまるごとおまかせ」できる感覚ですね。
もちろん、いいことばかりではありません。建物の空室が増えたり、景気や金利の動きしだいで価格が下がることもあります。家賃が減れば、受け取れる分配金も少なくなることがあります。「家賃収入があるから安心」と思い込みすぎず、価格は上がったり下がったりするものだ、と心にとめておくとよいでしょう。あくまで「絶対もうかる」ものではない、という冷静さが大切です。
分配金ってどんなお金?
REITで受け取れるお金は「分配金」と呼ばれます。集めた家賃などから費用を引いた残りを、出資者へ分けてくれるイメージです。ただし金額は毎回変わりますし、約束されたものではありません。あくまで「結果として配られるおこづかい」くらいに、ゆるく考えておくと気が楽です。たとえば、テナントがたくさん入って家賃が好調な年は分配金が増えやすく、逆に空室が目立つ年は減ることもある、という具合に、建物の調子と連動するイメージを持っておくと分かりやすいですね。
まとめ:まずは言葉に慣れることから
ここまで読んでくださり、ありがとうございます。最後にぎゅっとまとめると、REITとは「みんなで少しずつお金を出して大きな不動産を持ち、その家賃などを分け合う仕組み」でした。一人では手が届かない大家さん体験を、小さな一口から味わえるのが魅力です。一方で価格や分配金は変動するので、過度な期待は禁物ですね。
「REITって何のことか分かりやすく知りたい」という最初の疑問が、少しでもほどけていたらうれしいです。いきなり買う必要はありません。まずは身近なニュースで「J-REIT」という言葉を見かけたときに「あ、あの大家さんの仕組みね」と思い出せるくらいで十分です。小さな一歩から、ゆっくり学んでいきましょう。
※投資は自己責任です。本記事は情報提供であり投資助言ではありません。