「ポジションを持っているだけで、毎日ちょっとずつお金がもらえることがある」――そんな話を聞いて、なんだか気になっている方も多いのではないでしょうか。その正体が、今回のテーマであるスワップポイントです。とはいえ、いい話だけが転がっていることはなかなかありません。この記事では、スワップポイントのメリットとデメリットを、はじめての方にもわかるようにのんびり整理していきます。読み終わるころには「自分に向いているのかどうか」がぼんやり見えてくるはずですよ。
そもそもスワップポイントとは?
スワップポイントを、ざっくり言うと「2つの国の金利の差からうまれる差額」です。FXでは、ある国の通貨を買って別の国の通貨を売る、という形で取引します。このとき、金利の高い通貨を買って金利の低い通貨を売る向きでポジションを持つと、その差額分を毎日受け取れることがあるんですね。
イメージとしては、利息のちがう2つの貯金箱を同時にあずかっているような感じです。片方は利息が高く、片方は低い。その差額が、毎日コツコツとお財布に入ってくる、というわけです。逆向きのポジションだと、今度は自分が差額を支払う側になります。ここがスワップポイントの面白いところであり、注意すべきところでもあります。
スワップポイントのメリットとデメリットを比較表で整理
言葉でだらだら説明するより、まずは一覧で見たほうがスッキリします。スワップポイントのメリットとデメリットを、初心者の目線でならべてみました。
| 観点 | メリット(良い面) | デメリット(注意すべき面) |
| 収益の出方 | ポジションを持っているだけで毎日積み上がる可能性がある | 金額は小さめで、すぐに大きく増えるわけではない |
| 手間 | こまめな売買がいらず、ほったらかし寄り | 放置している間に相場が逆に動くリスクがある |
| 受取と支払い | 有利な向きなら受け取れる | 逆向きだと毎日支払う側になる |
| 金利の影響 | 金利差が大きいほど受取が増えやすい | 各国の金利が変わると受取が減る・逆転することもある |
こうして並べると、スワップポイントは「相場が大きく動かなくても、コツコツねらえる」点が魅力だとわかります。一方で、その裏側にはちゃんと注意点もある、というバランスです。
メリットをもう少しかみくだくと
いちばんの魅力は、やはり「持っているだけ」という気軽さです。株のように毎日チャートとにらめっこしなくても、条件が合えば差額が積み上がっていきます。お湯をはった湯船に、ぽたぽたとお湯が足されていくようなイメージですね。
また、長く持つほど受取が積み重なりやすいので、コツコツ型が好きな人と相性が良いです。短期で一発を狙うというより、果樹園の木を育てるような、ゆっくりした付き合い方ができます。どこで取引するかによって、この受取の条件は変わってきます。受取の有利さは取引する会社ごとに差が出るので、口座を決める前に取引業者の比較に目を通しておくと、後悔が少なくなります。
デメリットも正直に知っておこう
良い面ばかりではないのが正直なところです。まず、受け取れる金額は基本的に小さめで、これだけで一気にお金持ち、という話ではありません。お小遣い程度をコツコツ、というのが現実的なイメージです。
そして見落としがちなのが、相場そのものの値動きです。スワップを毎日受け取れていても、通貨の価格が大きく下がってしまえば、その損失のほうが受取をかんたんに上回ってしまうことがあります。ぽたぽた足したお湯より、栓が抜けて流れ出る量のほうが多い、という状態ですね。さらに、各国の金利は時間とともに変わります。今は受け取れていても、将来は減ったり、逆に支払う側に変わったりする可能性もある、と頭の片すみに置いておきましょう。
スプレッド・手数料で選ぶFX業者比較についてもっと深く知りたい方へ → こちらの記事が参考になります。
スワップポイントが向いている人
ここまでをふまえると、向いているのはこんなタイプの方です。毎日チャートを見続けるのは大変だけれど、ゆっくり長く付き合うのは苦にならない人。短期で大きく勝つことより、コツコツ積み上げる感覚が好きな人。そして、受取と同時に値動きのリスクもあることを理解したうえで、無理のない範囲で試したい人です。
逆に、すぐに大きな成果がほしい人や、損失の可能性をまったく受け入れたくない人には、少し物足りなかったり不安だったりするかもしれません。スワップポイントのメリットとデメリットの両方を天びんにかけて、自分のペースに合うかどうかを考えてみてくださいね。
まとめ
スワップポイントは「持っているだけで差額をコツコツねらえる」一方で、「金額は小さめ」「相場や金利の変化で逆風になることもある」という二つの顔を持っています。良い面だけでも悪い面だけでもなく、両方をセットで理解することが、はじめの一歩としてはいちばん大切です。あせらず、自分に合うかどうかをゆっくり見きわめていきましょう。
※投資は自己責任です。本記事は情報提供であり投資助言ではありません。