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つみたてNISAは危ない?リスクの真相と向き合い方

「つみたてNISAは危ないと聞いたが本当ですか?」——投資を始めようと思ったとたん、こんな声が耳に入ってきて、急に足がすくんでしまった。そんな経験はありませんか。せっかく前向きになれたのに、不安だけがふくらんでしまうのは、もったいないですよね。この記事では、「危ない」と言われる理由を一つずつ分解しながら、その正体と、上手な付き合い方をやさしくお話ししていきます。

「つみたてNISAは危ない」と言われる本当の理由

まず結論からお伝えすると、「つみたてNISAは危ないと聞いたが本当ですか」という疑問は、半分は正しく、半分は誤解です。なぜそう言えるのか、「危ない」と感じる原因を整理してみましょう。多くの場合、不安の正体は次の3つに分かれます。

  • 価格が上下するので、一時的に元本を割ることがある
  • 投資という言葉そのものへの漠然とした怖さ
  • 「絶対もうかる」と思って始めて、期待とのギャップに驚く

つまり「危ない」と言われる中身は、制度そのものの欠陥というより、値動きへの心構えが追いついていないケースがほとんどなのです。天気にたとえるなら、晴れの日もあれば雨の日もある、というのと同じです。雨が降ること自体は「危ない」のではなく、傘を持たずに出かけることが問題、というイメージですね。たとえば株式市場全体が一時的に2割ほど下がる場面は、過去に何度もありました。そのときニュースの見出しだけを見ると、いかにも大事件のように感じます。けれども、毎月決まった額を積み立てている人にとっては、むしろ安い値段でたくさん買えるチャンスでもあった、という側面があります。同じ出来事でも、立つ位置によって意味がまったく変わってくるのですね。

そもそもつみたてNISAはどんな仕組み?

不安を正しく診断するために、制度の中身を簡単におさらいしましょう。この制度は、毎月コツコツ一定額を積み立てて、長く運用していくための非課税のしくみです。通常、投資で得た利益には税金がかかりますが、この枠内なら、その税金がかからない、という大きなメリットがあります。

さらに、対象となる商品は、金融庁が「長期の積立に向いている」と一定の基準で絞り込んだものに限られています。手数料が高すぎる商品や、極端に値動きの荒い商品は最初から外されている、というイメージです。これは料理でいえば、産地のはっきりした食材だけが並んだ棚から選ぶようなもの。何でもありの世界よりは、ぐっと選びやすくなっています。

もう一つ知っておきたいのが、「分散」という考え方です。多くの対象商品は、一つの会社の株だけを買うのではなく、世界中のたくさんの会社に少しずつまとめて投資する形になっています。卵を一つのカゴに盛らない、という言葉を聞いたことはないでしょうか。仮にどこか一社が業績を落としても、全体への影響はやわらぐ仕組みです。さらに毎月一定額を買い続けることで、買う時期も自然とばらけます。高いときには少なく、安いときには多く買うことになり、平均の買値がならされていくわけです。値段とタイミング、その両方を分散できる点が、この制度の心強いところと言えます。

危ない投資とそうでない投資はどう違う?

「投資」とひとくくりにされがちですが、その中身は大きく違います。下の表で、一般的なイメージの違いを見てみましょう。

項目 短期で大きく狙う取引 つみたて型の長期投資
期間の考え方 数日〜数か月で結果を求めがち 10年・20年と時間をかける
値動きへの向き合い方 一回ごとの上下に一喜一憂しやすい 上下をならして平均をめざす
必要な手間 こまめな判断が求められやすい 仕組みにまかせて続けやすい

同じ「投資」でも、性格はかなり異なります。短期で大きな値動きを狙う取引は、当たれば大きい反面、外れたときの振れ幅も大きくなりがちです。一方、つみたて型は時間を味方につけ、上がり下がりをならしていく考え方が土台にあります。「危ない」という言葉の多くは前者のイメージから来ていることが少なくありません。

不安とうまく付き合うための3つのコツ

では、つみたてNISAは危ないと聞いたが本当ですか、という不安を抱えたままでも、安心して一歩を踏み出すにはどうすればよいでしょうか。完璧を目指さなくて大丈夫です。次の3点を意識するだけでも、気持ちはずいぶん軽くなります。

1. 生活に困らない範囲の金額にする

まずは「なくなっても当面の生活が揺るがない」金額から始めるのが基本です。無理をしないことが、長く続けるいちばんの近道になります。

2. 値下がりを「異常」と思わない

価格はもともと上下するものです。下がった局面は、同じ金額でより多く買えているとも言えます。下がること自体を失敗とイコールで考えないことが大切です。

3. すぐに結果を求めない

長期の制度は、短い期間で評価しても本来の姿は見えにくいものです。数か月の上下に振り回されず、長い目で見守る姿勢が向いています。

まとめ:危ないかどうかは「使い方」しだい

ここまで見てきたように、「つみたてNISAは危ないと聞いたが本当ですか」という問いへの答えは、「使い方しだいで、過度に恐れる必要はない」というのが実際のところです。値動きがあること、短期では結果が読みにくいこと——これらは欠点ではなく、制度の性質です。性質を知って、無理のない金額で、長くゆっくり続ける。そうした向き合い方ができれば、漠然とした不安はずいぶん小さくなるはずです。まずは仕組みを知ることから、あなたのペースで始めてみてくださいね。

※投資は自己責任です。本記事は情報提供であり投資助言ではありません。

※本記事は情報提供を目的としており、特定の取引・業者を推奨するものではありません。投資判断は最終的にご自身の責任でお願いいたします。
田中 誠一郎
この記事の執筆者
田中 誠一郎
FP2級 証券外務員一種 元・証券会社15年
元・大手証券会社に15年勤務後、独立。FP2級・証券外務員1種保有。バイナリーオプション・FX・資産運用を中心に、入門者向けの解説記事を多数執筆。「難しい金融知識をわかりやすく」をモットーに活動中。

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