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つみたてNISAで損したときの対処法|あわてず落ち着いて考えるためのガイド

コツコツ積み立ててきたのに、ある日アプリを開いたら評価額がマイナスになっていた——。「つみたてNISAで損したときどうすればいいですか」と検索してこのページにたどり着いた方は、きっと今、少し不安な気持ちでいるのではないでしょうか。まずお伝えしたいのは、その気持ちはとても自然なもので、あなたが何か特別な失敗をしたわけではない、ということです。この記事では、損失が出たときにあわてず落ち着いて考えるための手順を、できるだけやさしく整理していきます。

つみたてNISAで損したとき、まず知っておきたいこと

最初に押さえておきたいのは、「今の評価額がマイナス」と「実際に損が確定した」は別物だということです。これは、お店に並んでいる商品の値札が一時的に下がっている状態に少し似ています。値札が下がっても、あなたがそれを売らない限り、損は紙の上の数字にすぎません。投資の世界では、この「まだ売っていない損」を含み損(ふくみぞん)と呼びます。

つみたてNISAは、もともと10年・20年という長い時間をかけて、少しずつ買い続けることを前提に作られた制度です。短い期間で値段が上がったり下がったりするのは、いわば想定の範囲内。むしろ値段が下がっている時期は、同じ金額でより多くの口数を買えるチャンスでもあります。「下がった=失敗」と決めつける前に、今が長い道のりのどのあたりなのかを思い出してみてください。

含み損と確定した損の違い

状態 意味 損は確定している?
含み損 評価額が買ったときより下がっているが、まだ売っていない していない(数字の上だけ)
確定した損 下がった状態で実際に売却した している

つまり、あわてて売らなければ、損はまだ「確定」していません。ここを理解しておくだけで、気持ちがずいぶん落ち着くはずです。

つみたてNISAで損したときにやってはいけないこと

不安なときほど、人は行動で気持ちを落ち着けたくなります。でも、損が出た直後の「とりあえず何かしたい」という気持ちは、判断を急がせてしまうことがあります。次のような行動には、少し立ち止まってみましょう。

  • あわてて全部売ってしまう:値段が下がった瞬間に売ると、紙の上だけだった損が現実の損に変わってしまいます。
  • 毎日のように評価額をチェックする:短い期間の上下に一喜一憂すると、心がすり減ってしまいます。長期の積み立てでは、頻繁に見すぎないことも一つの工夫です。
  • あせって積み立てをやめる:値段が下がっている時期にやめると、その後に値段が戻ったときの回復を取りこぼしてしまう可能性があります。
  • すぐに別の商品へ乗り換える:「こっちのほうが良さそう」と次々に変えると、手数料や手間ばかりが増えてしまいがちです。

もちろん、これらが「絶対にダメ」というわけではありません。生活の状況は人それぞれですから、本当にお金が必要なときに売るのは正しい判断です。大切なのは、不安に押されて反射的に動くのではなく、理由を持って決めることです。

業者比較で押さえたい審査基準と実績に興味のある方は、こちらの記事もあわせてお読みください。

つみたてNISAで損したときの落ち着いた対処の手順

では、具体的にどう考えていけばよいのでしょうか。次の順番でゆっくり点検してみると、頭の中が整理しやすくなります。

1. 自分の積み立ての目的とゴールを思い出す

そのお金は、何のために、いつ使う予定でしたか。10年後・20年後の備えなら、今日の値下がりはまだ途中の一場面にすぎません。使う時期が遠いほど、目先の上下に振り回される必要は小さくなります。

2. 生活に必要なお金かどうかを確認する

近いうちに使う予定のお金まで投資に回していると、値下がりが大きなストレスになります。当面の生活費や、もしものときの備えは、投資とは別に手元に確保できているか見直してみましょう。これができていれば、相場の上下を冷静に見守りやすくなります。

3. 積み立ては続けられそうか考える

値段が下がっている時期は、同じ金額でより多く買えます。家計に無理がないなら、淡々と積み立てを続けることが、長期では力になることがあります。一方で、家計が苦しいなら、金額を一時的に減らすという選択肢もあります。ゼロかすべてかではなく、ちょうどよい量を探す感覚が大切です。

4. 損益通算や損出しは無理に考えなくてよい

株式投資では「損が出た年に売って、税金を調整する」といった工夫もあります。ただ、つみたてNISAはもともと利益に税金がかからない仕組みなので、こうした調整は基本的に当てはまりません。入門の段階では「NISAは税金の計算がシンプル」とだけ覚えておけば十分です。

不安とのつき合い方

数字よりも先に整えたいのは、実は気持ちのほうかもしれません。評価額のマイナスを見て胸がざわつくのは、それだけ真剣にお金と向き合っている証拠です。アプリを開く回数を週に一度くらいに減らす、SNSの極端な意見を真に受けすぎない、といった小さな工夫だけでも、心はずいぶん軽くなります。

つみたてNISAは、コツコツ続けた時間そのものが味方になりやすい制度です。今日の数字に一喜一憂しすぎず、「自分は何のために積み立てているのか」という出発点に、ときどき立ち返ってみてください。あわてないこと、それ自体が立派な対処法のひとつです。

※投資は自己責任です。本記事は情報提供であり投資助言ではありません。

※本記事は情報提供を目的としており、特定の取引・業者を推奨するものではありません。投資判断は最終的にご自身の責任でお願いいたします。
田中 誠一郎
この記事の執筆者
田中 誠一郎
FP2級 証券外務員一種 元・証券会社15年
元・大手証券会社に15年勤務後、独立。FP2級・証券外務員1種保有。バイナリーオプション・FX・資産運用を中心に、入門者向けの解説記事を多数執筆。「難しい金融知識をわかりやすく」をモットーに活動中。

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