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つみたてNISAで勝てない原因と改善策|初心者がつまずく5つのポイント

「コツコツ積み立てているのに、思ったより増えていない…」「むしろマイナスのときもあって不安」。つみたてNISAを始めてみたものの、こんなモヤモヤを感じていませんか。SNSや動画では「ほったらかしで増える」と聞いたのに、自分の口座を見るとそうでもない。そう感じる方は、けっして少なくありません。この記事では、つみたてNISAで勝てない原因を初心者さんの目線でやさしく整理し、今日からできる具体的な改善策まで一緒に見ていきます。「自分のどこが引っかかっているのか」を知るだけでも、心がずいぶん軽くなりますよ。

そもそも「勝てない」と感じてしまう理由

まず大前提として、つみたてNISAは「短期間でドンと増やす」ための仕組みではありません。たとえるなら、毎日少しずつ水をやって木を育てるようなイメージです。植えたばかりの苗を見て「まだ実がならない」とがっかりするのは、ちょっと早いのですね。木が大きくなるまでには季節をいくつも越える必要がありますが、その間も根は静かに伸びています。口座の数字が動かない時期も、じつは同じように「土台づくり」が進んでいると考えてみてください。

つみたてNISAで勝てないと感じる背景には、たいてい次のような「すれ違い」があります。

  • 始めてから日が浅く、時間がまだ味方になっていない
  • 値動きの上下に一喜一憂して、途中でやめたくなる
  • そもそも「何にどれだけ投資しているか」を把握できていない

とくに最後の「把握できていない」は見落とされがちです。何に投資しているか分からないままだと、少し下がっただけで「失敗したのかも」と必要以上に怖くなってしまいます。ここからは、その不安の正体を一つずつ分解しながら、どう向き合えばいいかをお伝えします。

つみたてNISAで勝てない原因を5つに分けて整理

「勝てない」とひとことで言っても、その中身は人によってさまざまです。よくあるパターンを表にまとめてみました。自分はどれに近いか、チェックしてみてください。

原因 どんな状態か
期間が短すぎる 始めて数か月〜1年ほどで、上下の振れがそのまま結果に出てしまう
値下がりで売ってしまう 下がると怖くなって積立をやめたり、解約してしまう
コストの高い商品を選んでいる 手数料(信託報酬)が高く、利益がじわじわ削られている
偏った商品に集中している 一つの国や分野だけに寄りすぎてリスクが大きい
そもそも金額が小さい 増えても金額の実感がわきにくく、続ける気力が続かない

とくに多いのが「途中でやめてしまう」パターン

つみたて投資の良さは、価格が高いときは少なく、安いときは多く買えるところにあります。たとえば毎月1万円ずつ買うとすると、価格が高い月は少ない口数しか買えませんが、価格が下がった月には同じ1万円でより多くの口数を仕込めます。スーパーで同じ予算でも特売日にたくさん買えるのと似ていますね。お買い得な時期にこそ多く仕込めるのに、まさに下がった瞬間に怖くなってやめてしまう。これは初心者さんが最もつまずきやすいポイントです。下落は「失敗」ではなく「仕込みのチャンス」になり得る、という見方を持てると気持ちがぐっと楽になります。

今日からできる具体的な改善策

原因がわかったら、あとは少しずつ整えていくだけです。むずかしいことはありません。次の3ステップを意識してみてください。

  1. 時間軸を長く取り直す:つみたてNISAは10年・20年と続けてこそ力を発揮する仕組みです。「最低でも5年は様子を見る」と決めるだけでも、日々の値動きに振り回されにくくなります。
  2. コストを見直す:保有している商品の信託報酬(運用にかかる手数料)を確認しましょう。たとえば年0.1%と年1%では、一見わずかな差に見えても、長く積み立てるほどその差は雪だるま式にふくらみます。同じような中身でも、コストが低いものを選ぶだけで、長い目で見た差は意外と大きくなります。
  3. 分散を意識する:一つの国や分野に偏っていないか確認し、世界全体に幅広く投資する商品なども候補に入れると、値動きがマイルドになりやすいです。卵を一つのカゴに盛らない、という考え方ですね。

そしてもう一つ大切なのが、口座を見る回数を減らすことです。毎日チェックすると、ちょっとした下げが気になって不安になります。「月に1回だけ確認する」くらいがちょうどいい距離感かもしれません。天気予報を一日に何度も見ても天気が変わらないのと同じで、見る回数を増やしても結果は変わらないのですね。

「もっと増やしたい」と感じたときの心構え

続けていくうちに、「つみたてだけだと物足りない」「もう少し攻めた運用も知りたい」と感じる方もいます。世の中には値動きの大きい投資もあり、うまく付き合えば資産形成の選択肢は広がっていきます。ただし、リターンが大きく見えるものほど、その裏側にあるリスクも大きくなりがちです。焦って手を広げる前に、まずは今のつみたてNISAで「値動きに慣れる」「自分が耐えられる下げ幅を知る」という土台をつくることが、遠回りのようでいちばんの近道になります。

「勝つ」より「続ける」を目標にしてみる

つみたてNISAで勝てない原因の多くは、実は商品選びそのものより「心の持ち方」や「続け方」にあります。短期間で結果を求めず、淡々と積み立てを続けられる人ほど、時間という最大の味方を活かせるのですね。

もし今マイナスでも、それは長い道のりのほんの一区間にすぎません。まずは「やめないこと」を第一の目標に置いてみてください。そのうえで、コストや分散を少しずつ整えていけば、あなたの積み立ては着実に育っていくはずです。あせらず、自分のペースで一歩ずつ進んでいきましょう。

※投資は自己責任です。本記事は情報提供であり投資助言ではありません。

※本記事は情報提供を目的としており、特定の取引・業者を推奨するものではありません。投資判断は最終的にご自身の責任でお願いいたします。
田中 誠一郎
この記事の執筆者
田中 誠一郎
FP2級 証券外務員一種 元・証券会社15年
元・大手証券会社に15年勤務後、独立。FP2級・証券外務員1種保有。バイナリーオプション・FX・資産運用を中心に、入門者向けの解説記事を多数執筆。「難しい金融知識をわかりやすく」をモットーに活動中。

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